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映画 『ラザロ・エフェクト』(☆☆)

死者蘇生とか人工知能(『エクス・マキナ』)とか、
SFも人知を超えた領域になると宗教倫理とか
オカルト的要素(コッチは『エクス・マキナ』には無いけど)が絡んでくるところが、
やはりキリスト教圏のキリスト教圏らしさ。
やっぱり日本が「ウェルカム、トランセンデンス」なのは、
宗教倫理があんまり無いからなのかもしれない。

しかし、前半のSF色が、肝心のゾーイ(オリヴィア・ワイルド)が蘇生してしまうと、
すっかりただのオカルトホラー。
でもって、悪魔的超能力を手に入れて、
他のメンバーをただただ殺しまくって終了、と思いきや、
ラストで蘇生人間界のアダムとイブ的なものを作って終了という、
最後までSFじゃなくオカルトホラー寄りの出来。
そう思うと、蘇生の過程も謎だらけ
(試行錯誤の段階を全部すっ飛ばしてるからなんだけど)な一方、
製薬会社が盗撮してまで手に入れたかったところを見ると、
一定の科学的根拠(あくまでも作内だけの話だが)があるということなのだろう。
むしろその辺(大学の研究費の取り合いとか、スポンサーとの兼ね合いとか)を
フィーチャーした方が面白かったかもなぁ…。
がんばって、後半までSFっぽさを残してもらいたかった。

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