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映画 『トリプル9 裏切りのコード』(☆☆☆)

警察モノを観た時にたびたび書いている
「警察=制服を着たヤクザ」という話を、ある意味そのまんま描いた映画。
善玉警官のクリス(ケイシー・アフレック)にとっては犯罪者の検挙が、
悪徳警官にとってはロシアンマフィアの仕事を請け負うことが、
ヤクザで言うところの「シノギ」なわけである。
確かに、悪徳警官の言い分もわからないわけではない。
徹底的に取り締まったところで、結局は陰にこもるだけで、
かえってタチが悪いだけなのである。
とはいえ、あのプーチンすら恐れさせるようなロシアンマフィアと、
安易(前日譚が無いのでそう見えるだけなのだが…)に妥協し、
あまつさえ彼らの手先になるというのは、
結局のところ自分たちの「シノギ」をより危険なものにするだけなのではないだろうか
(その結果、今作に描かれるような泥沼に堕ち込んでしまってるんだろうが…)。
まして相手は、地方警察だけでなく、FBIまで手なずけてしまっているのである
(そういう意味で言えば、地方警察官を取りこむことなど容易なのかもしれないが…)。
それこそ、ジェフリーみたいな剛腕でも使わないと、
解決できない強敵と言えるだろう。

ただ、冒頭に書いた「警察=制服を着たヤクザ」ということを、
確認しただけの作品と言えなくもない。
命を張るには、薄給と言わざるを得ない状況にあっては、
安易な妥協も我が身可愛さにしてしまうかもしれない。
諸星(『日本で一番悪い奴ら』の主人公)のように、シノギに特化して
道を踏み外す者だって現れるかもしれない。
そういう意味では、「トリプルナイン」で仲間のためにみんなで駆けつけるという、
「麗しき絆」が必要な反面、今作のように逆用されてしまう危険性もあり、
法の運用の難しさを改めて思い知らされるわけである。

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