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映画 『下衆の愛』(☆☆☆)

「登場人物のクセがスゴイ」(ノブ(千鳥)風)作品。
しかも主人公の境遇が身につまされるわで、
途中までけっこう面白く観させてもらってましたが、
ラストがタイトルの「下衆」らしい報われない終わり方だったので、
「まぁ…、結局そうだよなぁ…」って感じ。
しかも、ワシが目指してる小説家と違って、
映画の世界は1人ではどうにもならないからねぇ…。
どうしても「仕事ください」みたいな感じになっちゃうんだよね。
その一方で「カネのために魂売った」みたいな話は共通してるかな、と思うし…
(まぁ、出版よりゲーム業界に近いノリではあるかな)。
日本映画界は、良くも悪くも誰も責任を取らない「製作委員会」方式だから、
それこそ魂を売ってクライアントの言いなりになれば誰でも映画は撮れるが、
最近はむしろ仕事を作ってやってるだけの粗製乱造と言えなくもない
(まぁ、「玉石混交」って言葉もあるぐらいだから
「玉」もあれば「石」もあるのは仕方ないのだが…)。
一方で、監督なりプロデューサーのプレゼン一つでカネを引っ張りだす
欧米のシステムは、「魂」を売らなくてもある程度自分好みの作品は作れる一方、
監督としての才能以外のものを要求されるという意味では、
別の意味で映画が作りにくいわけで、
その辺も盛り込んでくれると面白い映画になったような気はするんだが、
それこそ「魂を売った」映画になってしまうのかねぇ…。

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