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映画 『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』(☆☆☆☆)

昨年の『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』と同じく、
ミック・ジャガープロデュースのジェームズ・ブラウン(以下JB)もの。
今回はドキュメンタリーである。
そのせいか、ショーマンとしてのJBだけでなく、
黒人なら避けて通れない公民権運動との関りや、
「ビジネスマン」としてのJBの「黒さ」など、決して明るくない部分も掘り起こしている。
人間のでかさで言えばだいぶ卑小な例えになるが、
舛添要一前都知事が福岡で極貧時代を送った後の、
現在に至る波乱万丈に基づく人間形成に似たものが、
JBにもあったと言えるかもしれない。

確かに、彼はアメリカンドリームの体現者のひとりと言えるだろう。
しかし、なまじ才能が飛びぬけていたが故に、
彼は当時のブラックコミュニティの真の代表者になりえなかった。
そういう意味では、肌まで白くしてしまったマイケル・ジャクソンに、
ある意味では近いというか、マイケル自身そういうものを
JBから嗅ぎとったと言えるかもしれない。
彼の魂の叫びの源は、果たして黒人に対する差別的待遇ゆえだったのか、
それとも単に極貧最下層だった自分の欲望ゆえだったのか、
白人のミック・ジャガーではそこをくみ取るのは難しかろう。
JBに影響を受けたミュージシャンの多くは黒人で、
前者と解釈していたように今作では映るが、
「郢書燕説」(韓非子、辻褄の合わないことにもっともらしい理由をつけること)
のたとえもあるので、本当のところは本人にしか分からないだろう。
いや、確かに「ショーマン」としても、「ビジネスマン」としても、
すごい人物だとは思うよ。
ただ、同時にものすごい「俗物」でもある、ということ。

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