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映画 『マンガをはみだした男~赤塚不二夫』(☆☆☆)

「バカになれ」(アントニオ猪木)
「stay fool」(スティーブ・ジョブズ)
「マジメに不真面目」(かいけつゾロリ)
ある意味、これらを地で行くのが、赤塚不二夫だったのではないかと、
今作を観て思った。
彼ほどの天才はそうそういない一方、彼ほどのバカもそうそういないだろう。
彼から見れば、上記の人々は「小賢しい」部類に入るかもしれない
(もちろん、ワシもその「小賢しい」部類なのだが…)。
「奇跡の時代」と言われる戦後をを突っ走り、
気がつけば全てを出し切ってしまっていた赤塚不二夫は、
オイルショックの、いや高度経済成長期の終焉、とともに迷走を始める。
おかげでタモリなどの新たな才能が世に現れもしたが、
家庭人としては波乱の時代を迎えることになる。
その中で酒に溺れ、まともにペンを握れないようになってしまうわけだが、
ある意味ではそれこそが「天才の証明」であったのだろう
(本人がその境地を望んだかどうかはともかくとして)。
彼は、総じて「真面目」であったと言われる。
一方で、昨今事件を起こす若者の多くが「真面目」と評される
(後者の「真面目」評が、必ずしも正しいとは思えないが)。
真面目な人間こそ、ある意味では簡単に壊れてしまうのかもしれない。
その理由は、真面目(=愚直)さゆえなのか、
真面目さの反動ゆえなのかはわからないが、
以前にも増してて「真面目人間」にとっては生きにくい世の中になったかも知れない。
日本人は、世界でも有数の真面目人間と言われることは多いが、
その真面目さが世界に通用しているかというとそうでもない。
むしろ、「イノベーション」とはまじめとは対極にあるという話もあるし、
真面目さゆえに現状に踏みとどまってしまっているという話も無くはない。

何事も、「ほどほど」が大事とも言えるし、
「全てに備えたら全てがおろそかになる」(『孫子』)のだから、
赤塚不二夫ぐらいとんがった方が良い、とも言える。
ワシは後者にあこがれる反面、「落ちるところまで落ち」られないっぽいからなぁ…。

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コメント

ユウマさん、おはようございます。
いよいよ夏競馬の始まりですね。
このところ良い天気が続いて
まだ入梅なんですが、もう真夏ですね。
こちらでも真夏日となる35度超え連発でした。

11R 第65回 ラジオNIKKEI賞(GIII)
◎16番ブラックスピネル
○1番セーヴィント
▲4番ジョルジュサンク
△5番ストーミーシー
×15番アーバンキッド

福島1800mは意外にも内外の差はありません。
持ち時計ではアーバンキッドの1分47.5秒ですが、
瞬発力勝負の馬で外回り向きなので。
持ち時計№2のブラックスピネルに期待しました。
1800mの距離では連を外しておらず、
仕上がりも自己最速をマークしました。
また、この時期の新馬戦を勝っており、
今の季節は調子が良さそうです。
ストーミーシーは一瞬の脚を生かす競馬なので
福島の舞台は合いそうですね。
いかんせん、ハンデ戦なので混戦模様ですね。

11R 第52回 CBC賞(GIII)
◎2番エイシンブルズアイ
○5番ベルカント
▲3番スノードラゴン
△11番レッドファルクス
×10番シンデレラボ-イ
注9番サンドストーム

高松宮記念組が実績上位、
特に掲示板に入った馬は信頼できます。
本命はエイシンブルズアイ
まだ仕上がり途上ですが、
このメンバーには負けられないし、
本格化してきて、馬が逞しくなっていますね。

いやぁ、ハンデ戦で小回り、中京はアレですけど、
なかなか実績どおりとは行きそうにないですね。
さいきん、将棋で羽生名人が若手28歳の挑戦者に
負けてしまうという、下克上がありました。
歳をとると体力や集中力が続かないものです。
私も最近はめっきり弱くなりました。
ポカの連続です。

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