映画 『ストリート・オーケストラ』(☆☆☆)
リオデジャネイロオリンピックの開催年にふさわしい映画。
とはいえ、ざっくり言えば「落ちこぼれ学生の一発逆転」モノなわけで、
実話ベースとはいえありがちといえばありがち。
ただ、ブラジルのスラムの闇は深い。
ギャング、麻薬、カード偽造などを、学生たちが手掛けてるわけで、
そういう子たちは家ぐるみで借金を抱え、親たちもまともに働けてないわけである。
それに対してブラジル政府は、一種の「バラマキ政策」で事態を打開しようとし、
一時は成功を収め、それをテコにオリンピックを誘致したわけだが、
その大統領が不正を働いていたということで停職。
やはり「魚を与えるのではなく釣り方を教え」ていかなければ…、
ということで今作はその「釣り方」の一つを提唱してるわけである。
しかし、今作で生徒たちに音楽を教える彼も、
オーディションに落ちて臨時教師の職を得て、
軌道に乗り始めた頃にまたしてもオーディション。
チャンスを掴むのも大変である。
こういうことがあるから、こういう夢を追う人っていうのは、
なかなか定職に就けない、というジレンマがあるよね
(逆に日本では、受け皿があり過ぎて供給過多になって、
やっぱり食っていけない、みたいなことになってるみたいだけど)。
クラシック音楽が好きな人向けの作品。
« 映画 『牡蠣工場』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『カンパイ!世界が恋する日本酒』(☆☆☆) »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2022「勝手に映画賞」など(2023.01.31)
- 【1か月遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年12月分(2023.01.30)
- 【1か月遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年11月分(2022.12.31)
- 【3週間遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年10月分(2022.11.21)
- 【1か月遅れ】鑑賞映画レビュー 2022年9月分(2022.11.01)
コメント