映画 『秘密 THE TOP SECRET』(☆)
SF的な大仕掛けが物語のある意味中心を成すのだが、
原理的な部分にツッコミどころが多すぎる。
特に致命的なのは、「別に抜き出した記憶を保存しておく場所が
脳の中でなくてもいいのでは?」というものなのであるが、
ココをツッコむと物語そのものが成立しなくなるので、そっとしておいてあげましょう。
で、タイトルが『秘密』である理由が、
過去の事件繋がっていくのだが
(まぁ、作中で起こる事件が全部その事件に結びついてしまうわけだが)、
それは要するに「友を傷つけてはならない」という理由で命を絶った
昔のメンバーとの関わりだけの問題なので、
はっきり言ってSFでもなんでもなくて「友情」がテーマ。
しかし、ここまでの大仕掛けをする必要があったのか。
もっと言えば、こんなに作中で人を殺してまで表現する必要があるものなのか。
そもそも「死人の脳」を扱うこと自体の倫理的な問題とか、
とにかく話の本筋が全然頭に入ってこない、
はっきり言って「どうでもいい」話になってしまっているのだ。
面白いか否か、以前の出来。
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