映画 『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』(☆☆☆☆)
こういうのが「総合学習」ってヤツだと思うんだよね。
日本にはザンネンながらこういう力量のある教師が少ない
(映画になるぐらいだからフランスでもそう多くなさそうだが)。
ただ、たとえこれほどの力量のある教師が日本にいたとしても、
「あの戦争」に関してココまで突っ込んだ授業はできないだろうね。
今作では「アウシュビッツの生き残り」という老人も登場するが、
日本でああやって話してくれる老人も少ないだろうし、
語れるほどの体験をした人の多くは、
もはや話す能力を喪失してるか死んでしまってるだろう。
まぁ、その話は措くとして、
「生徒を信じる」っていうのはなかなか大変なことである
(その辺は『ストリート・オーケストラ』でも描かれていたが)。
こういう人を我々は「先生」と呼ぶべきで、
ただただ頭ごなしに教えるだけの「教師」とは
一線を画すべき存在だと思う。
こういう「先生」呼べる存在と、学生時代に会えるかどうか、
というのが人生を決めて行く上での
一つ大きな要素だと言えるんではないだろうか。
「アウシュビッツ」の入門編としてもなかなかよくできた作品で、
生徒たちと一緒に「学び」ながら観る、というのもアリか。
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