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映画 『ニュースの真相』(☆☆☆☆☆)

『スポットライト 世紀のスクープ』が成功例とするならば、今作は失敗例。
しかし、権力に立ち向かい、ギリギリの戦いを演じたという意味では、
基本的には同じ。
しかも相手は現職の大統領。
いま日本のマスコミにはびこる「コンプライアンス」という呪縛と根は同じで、
そう言って時の政権は自分たちにとって不都合な情報を握り潰すことだってできるのだ
(もちろん、露骨にやれば、それはそれでメディアの好餌となるわけだが)。
今作を見る限り情況証拠的には、限りなくクロだろう。
だから全力で握り潰し、挙げ句の果ては司法権を使った「出来レース」を演出して、
疑惑そのものをなかったことにしてるわけだから。
しかし、事実関係に関する係争は、作中の顛末を見ての通り、
「終わってしまった」話なので、正直な話どうでもいいわけである。
今作後半の報道論が、今作のクライマックスと言えるだろう。
この辺が『スポットライト~』と根が同じという所以である。
アメリカも、既に報道がカネになりにくくなってきているようだ
(おそらく3大ネットワークに限っての話だろうが)。
その辺りの傾向は日本と同じと言っていいだろう。
今回の報道の失敗の原因の一端は、
「枠の取り合いに負けて、短期決戦を強いられた」せいとも言えるし
(その辺の枠の奪い合いの話は『クライマーズ・ハイ』に通じるものがある)、
「公器」としての報道と「企業」としての放送局(あるいは新聞社)のせめぎ合いの中で、
それを両立させるギリギリの判断を迫られるわけだから、
それぞれの立場でそれぞれの戦いがあるわけである。
今作に関しては、単純に言えば「相手が悪かった」わけだが、
ネガキャン大国のアメリカなので、よりこじれてしまったことも確かである。
3作見比べると、「報道と経営」の両立の難しさがよくわかるのではないだろうか。

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