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映画レビュー 2024/01/24~2024/01/29版

(1/24)奇跡の子 夢野に舞う(☆☆☆)
つくづく人間というのは虫のいい事を言うものだと思う。
舞台は北海道の長沼という町。
アイヌ語で「タンネトー(細長い沼)」と言われていた場所である。
広島で水害があった時、その場所の元の地名が水害を示唆してたのに、
「そんなおどろおどろしい名前じゃ土地が売れない」と言って改名して売ったら、
水害さんはそういうのお構いなしに律儀にやって来た、
って話があったけど、長沼も同じことである。
2,3年に1回水害が起こる。当たり前じゃん、沼地を開拓したんだから。
明治の頃の話だから、印旛沼や手賀沼の干拓が失敗した話だって
結構有名だったと思うんだけど、まぁ懲りないよね。
で、そうやって苦闘して、ようやく人が住めるようになったら、
前から住んでた鶴とかよそに行ってしまいました。
最近の住民は、そこに鶴を呼び戻そうと苦闘する、っていうのが今作の主旨。
映像化した時点でお察し、というか、
案の定呼び戻しには成功しましたよって話なんだが、
物珍しさからカメラを持った人々が押し寄せて困ったことに…、
ってコレも当然のことで、そんなことも考え付かなかったの?、と言いたい。
まぁ、ワシかて丹頂見に行きたいけどさぁ…。

(1/24)ヴェスパー(☆☆☆)
ファンタジーだのSFだの言っても、人間を扱ってる物語なのだから、
人間の色んな部分がテーマになる。
今作で言えば、どんな所にも既得権者というのがいて、
それを脅かさせたら排除に動くわけである。
それを押し除けないと新しいモノが生み出せないとなれば、
世の中希望もクソもあったモノではない。
独特の世界観は悪くないが、
結果的にあまり建設的な話にならなかったのはザンネンかも。
(1/24)鉛筆と銃 長倉洋海の眸(☆☆☆)
カメラマンが戦争で一旗上げられたのはベトナム戦争まで。
ベトナム戦争を見てカメラマンに憧れた釧路の長倉青年が、
その世界に飛び込む頃には、ベトナム戦争は終わっていて、
請負仕事で糊口をしのぐ生活に…。
一念発起してカメラ片手に世界を回り、アフガニスタンで「パンシールの虎」と呼ばれた
カリスマ的指導者マスードに出会う。
彼を通じてアフガニスタンと繋がった長倉は、
マスードの死後も中村哲氏のように大規模ではないが、
山奥に学校を作り、教育の機会を与えている。
教育が子どもを、人を、国を如何様にも変えていくことは、
日本のこの400年を見ても明らかであろう。
教育をおろそかにする国は、長くはもたない。
そういう意味で長倉の活動は実に意義深いものと言えるだろう。
(1/24)NO選挙、NO LIFE (☆☆☆)
寝る間も惜しんで泡沫候補(今作の主人公である畠山理仁は「無頼系独立候補」と呼ぶ)
に至るまで選挙取材をするフリーランスライター畠山理仁氏のドキュメンタリー。
同年代なので「そろそろ体がもたない」と言うのはわからんではないし、
それ以上に取材したものをカネに出来てない方が、
続けて行く上ではより大きな障壁だとは、確かに思う
(彼の「全員取材できないと記事にしない」というポリシーも問題なんだが、
選挙報道なわけだからある意味仕方ない)。
「セクシー田中さん」でも大いに問題なったが、
マスコミさんの「取り上げてやるんだから薄謝でも感謝しろ」的な居丈高な態度には、
正直ウンザリする。
「やる気搾取」もココに極まれり、である。
でも、ホントはこういう人が選挙報道を支えてるんだと思うけどね。
あと、やっぱり「供託金」て選挙に立候補する上で歪んだ障壁になってると、
今作を見て改めて思った。
(1/27)ヨーロッパ新世紀(☆☆☆)
「ヨーロッパじゃ、何ヶ国語も話せて当たり前」という話がある。
理由は単純で、何かあるたびに国境線の位置が変わるから、
いつどこの国の所属になっても生活できるようにするためである。
今作では主にルーマニア語やハンガリー語で会話するが、
英語やドイツ語、フランス語も飛び交い、それぞれ色分けした字幕表示にもなっている。
さらにそんな所にアジアからの出稼ぎ労働者がやって来て、
ルーマニアの片田舎、トランシルヴァニア(ドラキュラ伝説で有名)には
違う意味で不穏な空気が漂うのだが…。
ぶっちゃけ、どこだって多かれ少なかれ排他的なのである。
我々日本人は、日本国内の状況に報道で多く触れてるので、
日本だけが排外的だと思わされてるだけで、どこだって入国審査は厳しいし、
ヨーロッパでは排外的な極右政党の台頭が目立ってる。
ユダヤ人や、今作でも触れられているジプシーなどは、
紀元前から排除対象なわけだし、そういう状況を少しずつでも理解していかないと、
世界情勢など理解できないだろう。
そういう意味では、少々説明不足な感じもあるが、
イマドキのヨーロッパの空気感を味わうのには好適と見るが、どうか。
(1/27)宝くじの不時着(☆☆☆☆)
実に韓国映画らしい韓国映画。
共産主義圏の人だって、「600万ドルと交換できる紙」を手に入れたら、
我が物としたいに決まってるのである。
欲望とは、そういうものなのである。何人も否定できないのである。
また「JSA(共同警備区域、南北朝鮮国境の緩衝区域)」の存在もクセモノで、
今作の多くはこのJSAを挟んだり、JSA内で展開される。
奪い合ったり、分かち合ったり、約束は履行されるのか、
実際に前線を離れて換金するにはどうするか等、馬鹿馬鹿しくもあり、
またスリリングでもあり、見応えのある作品に仕上がっている。
演出家の松尾スズキ氏の字幕監修もなかなか面白いが、
「DAI語」ってそんなき浸透してないですよ…。
(1/27)ザ・ガーディアン(☆☆☆)
韓国映画が続く。
こちらはどちらかと言うと「劣化ハリウッド映画」だが、
火種を作るカン理事(キム・ジュンハン)がボスの意を汲んで主人公を殺そうとする、
というありがちと言えばありがちな話。
しかし、公式でも「主人公はボスの反感を買った」と言ってるが、
実際そうでも無いような気がするんだよね。
ボスと主人公の関係はもう少し複雑だし、
カン理事が動かなければ何も無かったかも知れない
(ストーリー的には、それではダメなんだが)んだけど、
こういう話って、天皇陛下の「大御心」もそうだけど、
実にアジア的な「察する文化」を理解できないと、成立しないような気がするんだよね
(だからこそ、今作でもワシはミスリードの可能性を示唆するんだが)。
案の定、誰も幸せないならない結末を迎えるわけだが、
そういう意味ではコミュニケーションてホントに大事なんだな、
と改めて思わせてくれる作品ではある。
(1/29)機動戦士ガンダム SEED FREEDOM(☆☆☆)
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ、実に18年ぶりの新作。
年末年始に「SEED」本編を総集編で復習したので、ある程度スッと入ることはできた。
とは言え、数あるガンダム世界の中でもかなり「民度の低い」世界で、
冒頭からアホみたいに人が死ぬ。
まぁ、「SEED」世界はわりとそのまま「イスラエルとパレスチナ」の
対立構図に落とし込めるので、そういう意味ではタイムリーな構図とも言える。
そこまで畏まらなくても、ロボットアクションとしては良い出来だし、
テンポは良過ぎるぐらい良い。
しかし、とにかく「愛がうるさい」。
正直、色恋とかわりとどうでも良いんだよね、ワシ。
キャラクターもほぼ全員ポンコツで共感しにくいし、
歴代ガンダムシリーズからの既視感結構高めだし。
ソレでも初動が「ゴールデンカムイ」より稼げてるみたいだし
「セクシー田中さん」騒動もあるから、
アニメやマンガの実写化は興行的メリットも少ないし、
早晩滅亡するかも…、と思わせる作品。

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