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映画レビュー 2024/02/10~2024/02/12版

(2/10)私が私である場所(☆☆☆)
俳優業は今曲がり角に来ていると言えるだろう。
国内では、コロナ禍の間に複数人の俳優が謎の自殺を選択してしまった事案が有り…。
海外では、エキストラをAI化するとかいう話が出てるとか出てないとか…。
そういう中、実際の「ちょい出」ぐらいのクラスの俳優さんの
仕事ぶりの現実に迫るドキュメンタリー。
しかも、実際の映画の現場で、裏方もやりつつ俳優やってる人や、
その映画がフルオーディションでやるということで、
オーディションを勝ち抜いた俳優さん等にインタビューを行なっている。
まぁ、「演じること」自体にモチベーションを置いている方が複数人いたのは、
まぁ当然なのかな、というか、基本的に副業を持ってる方が多いので、
ギャラ以外にモチベーションがないと続けられないな、とは思う。
一方で、「お情けで役当てがわれるのは正直辛い」という俳優さんと、
実際の映画のプロデューサーさんの
「オーディションでどうしてもそれらしい人が見つからなかったら、
手近なやる気の人をあてがう」
みたいな発言はやはり気になる。
こうなると、結局こういう仕事は東京近辺にしか転がってない、
「ムラ社会」的な構図浮かび上がってしまう。
フルオーディションを謳ってる映画ですらこうなのだから、
通常の「キャスティング決めてから作品考える」みたいな作品だと、
もっと「ムラ的」な構図があからさまになって来ることだろう。
昨今の、特定の事務所や特定の個人を中心とする事件を目にするにつれ、
この国の悪弊を見せられてる気がして、ちょっとモヤモヤした作品ではある。

(2/10)ジェントルマン(☆☆☆)
結果的に「ザ・ハングマン」なんだよなぁ。
まぁ、ワシはわりと「必殺仕事人」とか「ザ・ハングマン」とか
ストライクな世代なので、こういう作品嫌いじゃないんだけど、
もう日本じゃ各方面の顔色伺い過ぎて、こういう作品出来てこないんだよねぇ。
今作は、作り自体悪くないし、
最後まで「ハングマン」的な組織の全容が掴めない、
という面白さはあるんだけど、
反面主人公サイドに感情移入しにくくもなってるのでねぇ…。

(2/11)梟-フクロウ-(☆☆☆)
韓国史劇ではあるんだが、
「ジェントルマン」観た後だし主人公が鍼使いなので、
「必殺仕事人」とか「仕事人 藤枝梅安」ぽい雰囲気に見えちゃった作品。
詳しく書くとネタバレになるからアレだけど、
主人公の設定がちょっと都合良すぎるかな。
まぁ、そのせいで面倒な立ち回りを要求されるんだけど。
朝鮮王家モノらしいドロドロ感はキライではないし、ラストも悪くない。

(2/12)身代わり忠臣蔵(☆☆)
まだコレ擦るんだね、日本て国は…。
ただ、クライマックスのおちゃらけぶりを見ると、
定番の年末にやれる感じではないわなぁ。
話としては、韓国では映画にもドラマにもなっている「王になった男」みたいな話。
まぁ、パティーンのヤツですよ。
でも、日本では地元と全体の評価が全然違う
(そのせいで評価が二転三転する)人物が少なくなく、
吉良上野介もその一人。
だから、今作みたいな作品作ると、
地元では間違いなく違和感が出てしまうのではないだろうか。
だいたい、いわゆる「忠臣蔵」はそもそもあまり建て付けのよくない作品だし、
今作は言ってみれば「二次創作」「三次創作」と言った作品。
切り口は悪くないが、あまり積極的に評価できる作品ではない。

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