鑑賞映画レビュー 2025年9月分
2025年から「mixi2」にて鑑賞映画のレビューを再開させました。
当ブログでは、それを一か月分まとめて上げ直していきます。
訂正箇所に関しては、赤太字にて表示しております。
ベスト・キッド レジェンズ(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
1980年代から、やったりやらなかったりなシリーズの、ある意味集大成的作品。
その分、単体で楽しめるか、というと少々怪しい。
ただ、最近ご新規さんの増えたシリーズでもあり、
アクションと修行と恋の三拍子が小気味良い。
ただ、主人公の母親は、ちょっと毒親気味。
選挙と鬱(⭐︎⭐︎⭐︎)
2022年の参議院議員選挙に立候補した水道橋博士氏の、
その選挙活動からその後までを描くドキュメンタリー。
彼の場合「双極性障害」だから、良い時と悪い時の差が大きいんだろうね。
ただ、現代社会は健常者にあまりにも最適化されてるので、
鬱に入っちゃうと生きにくいのは確かだろうね。
パトリックとクジラ(⭐︎⭐︎⭐︎)
人間同士、しかも言葉が通じたってなかなか「分かり合う」のは難しいのに、
今作ではマッコウクジラと「分かり合おう」としてるんだから…。
まぁ、6000日追いかけてるんだから、ワンチャンあるかなとも思うけど、
考え方によっては「ストーカー」だからねぇ。
映像は美しい。
8番出口(⭐︎⭐︎⭐︎)
最終的に「小説版読まないと完全に理解できませんよ」とかなってる時点で、
映画としては破綻してると思うんだけどなぁ…。
主人公(二宮和也)の「喘息持ち」設定が余計。あんなん集中できるわけないじゃん。
すれ違うおじさんの話の方が面白そうに見えちゃったなぁ。
ゲームの再現性は高そう。
リモノフ(⭐︎⭐︎)
「逆シャア」でアムロが
「革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標を持ってやるから、
いつも過激なことしかやらない」
と言っているが、リモノフはまさにこの典型なのではないだろうか。
良く言えば「欲望に正直」なんだろうが、悪く言えば「ただ空回りしてるだけ」。
後者の印象が強かった。
ヒックとドラゴン(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
以前公開されたアニメ版の監督が今回も監督。
実写化しても全然違和感が無く、そして素晴らしい疾走感。
多分、人と狼(というか犬)の関わりってこういう事だったのでは、と思わせる。
また「パトリックとクジラ」を観た後なので「損得無しの付き合いって難しい」と再認識した。
銃弾と正義(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
インドは宗教的に階級問題がある国だから、階級差別が今でも根深いんだけど、
今作では「司法の平等」や「教育の平等」といった、
かなり根源的な問題に踏み込んでいる、とも言える。
一つ言えるのは、公的機関が「ハングマン」みたいな私刑的行為を行うのは色々難しい、
という事だろう。
未来への警鐘 原発を問う(⭐︎⭐︎⭐︎)
タイトルが良くない。
少なくとも日本ではミスリード誘発案件だろう。
基本的には、「環境対策に原発は有効」っていうラインで話が進む。
エネルギー自給や脱炭素的な意味では、確かに賛成しうる話も多いし、技術も進歩してる。
ただ「とにかく不安」な日本人に正論吐いても無駄。
はらむひとびと(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
本作で主役を務める相馬有紀実さんの実体験が元になっている作品。
日本では、今作が示すように「自助」「自己責任」で
子育てせざるを得ない状況になってしまっている。
これでは少子化するのも当然だし、社会も全然アップデートされてないから、
結婚もままならないわなぁ。
侵蝕(⭐︎⭐︎⭐︎)
やっぱりねぇ、イマドキのホラーに中途半端な「救い」とか求めちゃいかんね。
刃が鈍ってしまうから。
一方で、じゃあどうやって「社会性」というか、
「なぜ人を殺しちゃいけないの」みたいな問いにちゃんと答えを出せる大人になるか、
みたいな話でもありと思うんだよね、今作は。
色んな意味で怖い。
ブロークン 復讐者の夜(⭐︎⭐︎⭐︎)
復讐の正当性を云々するのは、今作においては野暮そのもの。
「ザ・兄弟仁義」なわけだから、正義と信じたら正義なのである。
復讐する相手の情報にアクセスする嗅覚がとにかく凄い主人公(ハ・ジョンウ)は
腕っぷしも強いので、作中では万能感が強すぎ。
結末もそれなりに痛快。
遠い山なみの光(⭐︎⭐︎⭐︎)
日本の戦後の混乱を、外から見た目で描く今作。
しかし少々難解。
そもそも、全ての登場人物が実在してるかすらも怪しい(原作読んだらわかるんだろうけど)。
とはいえ、「昨日まで正しかった事が今日も正しいとは限らない」を
地で行く時代な訳だから、自分に軸が無いと流されるのかも…。
ベートーヴェン捏造(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
バカリズム脚本でも話題の作品ではあるが、
ワシ的には「宗教ってこういう事なんだろうな」と思わされた。
教祖を偉大たらしめているのは、もしかしたら弟子達なのかも知れない。
秀吉もそうだけど「老醜」ってヤツだよね、コレって。
一方でそれを暴いても「利がない」のもわかる。
風のマジム(⭐︎⭐︎⭐︎)
実話ベースで、原作は原田マハ(キネマの神様)。
お酒好きなワシなので、まずモデルになった「グレイスラム」飲んでみたいなぁ、と思った。
マジム(伊藤沙莉)の感じ方とかに共感できる一方、もともと契約社員だったからなのか、
周りが露骨に潰しに来る所が、ステレオタイプでイマイチ。
Fog Of War 見えざる真実(⭐︎⭐︎⭐︎)
そういえばそんな話あったなぁ、っていう米国内の暗闘がテーマ。
米英がナチスに寛容だった理由もこの辺にあったりする。
そこにOSS(CIAの前身)や英国スパイも絡んで、敵味方不明の様相が見事にタイトル回収。
ああいう考え方、日本とドイツってやっぱ似てる。
ブラックドッグ(⭐︎⭐︎)
ひさしぶりの「難解なカンヌ受賞作」(前回は「嘆きのピエタ」かな)。
「居場所の無さ」がテーマっぽくも見えるけど、
今作の場合コミュニティが手を差し伸べてるのに、寡黙な主人公がやんわり拒否というか、
一部と揉めてるのも良くなさげ。
群れるのが嫌いなのかな、とも思うが、兎に角難解。
ボーイ・キルズ・ワールド(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
「ザ・レイド」でヤヤン・ルヒアンを知ったワシからすると、
今作のクライマックスで繰り広げられるバトルは、
設定含めて「「ザ・レイド」のマッドドッグ先生帰ってきた〜」ってなる奴。
序盤からケレン味たっぷりのバトルや練った設定もあるんだけど、もう最後だけで満足!
男神(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
日本の昔話や日本神話に出てくるアレやコレやが詰まった、
伝奇スリラー、と言った体裁の作品。
一方で、イマドキの日本人の多くが、
そういったこと(今作で言えば「禁足地」とか)に疎くなってしまった事が、
人々の言葉を軽くしてしまったとも考えられ、そしてあのラストの救いの無さ。
切ない。


最近のコメント