日本は、大量消費社会から脱却できないのか? 第2弾
私の住む北海道でも、6月から地上はデジタル放送が始まる。
2011年だから、あと5年ほどで
いままでのチューナーではテレビ放送そのものが見られなくなるわけである。
しかし、これは本当に必要なことなのだろうか。
詳しいことは以下のリンクの
「地上デジタルテレビ放送パーフェクトガイド」を見てもらいたい。
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/whatsnew/digital-broad/
まあ、要するに画質や音質が良くなって、双方向で楽しめる、
と言いたいようだが、いまさらこれをテレビでやることに
いったいどれほどの意味があるのだろうか。
いまや、主なプロバイダには必ずと言っていいほど動画配信サービスがあるし、
USENやTEPCO、NTTなどといった回線管理業者や、
TSUTAYAのようなレンタル業者もこのサービスに参入している。
パソコンの中にはその両方に対応した大画面モニター付きのものも発売され、
それらのインフラを活用すれば高画質や高音質はともかく、
双方向性は確保されるように思える。
また、画質のことをことさらに強調しているようではあるが、
いま実際に地上波で放送されている番組のうち、
それほどまで画質や音質を重視する番組がどれほどあると言うのだろうか。
この状況を見て解るのは、実は焦っているのはもっぱらハード側であって、
ソフトの側は全くスタンスを変えようとしていないことである。
これは当然のことで、むしろ設備投資を余儀なくされているテレビ局の側にとっても
いい迷惑なのではないだろうか。
世界でも地上波デジタル化に取り組んだ国はあるが、
いずれもいい結果を得られていない(以下のサイトを参考にしていただきたい)。
http://www.michem.jp/2003/030901.html
テレビというハードは、実は成熟市場である。
もうこれ以上進歩しない、完成されてしまった商品なのである。
この状況を憂いた家電業界は、
総務省に地上波のデジタル化を陳情したのではなかろうか。
テレビを全とっかえとなれば、彼ら家電会社に転がり込む売り上げは計り知れない。
さらに、専用のカメラ、編集機器、
さらには送信用のアンテナなどの設備投資費を加えれば、
これは巨大な利権として成立するのではなかろうか。
使えなくなったテレビは打ち捨てられ、それらの多くはまたゴミとなる。
翻ってパソコンである。
現時点でモニター込みのパソコンの値段は、
地上波デジタルチューナー内蔵の液晶テレビと同等か、やや高いかといったところ。
(以下のリンクはその一例)
パソコン:http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/cat_38974433_38968078_32124161_32126450/49217965.html
テレビ:http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/49415532.html
しかし、機能を考えればパソコンの方が優位ともいえる。
しかも、設備投資費を考えれば全世帯に光ケーブルを通す方が安いようにさえ思える。
そもそも、地上波デジタル放送の双方向性も、
電話回線があってこそ成立するものであって、
だったら電話回線のみの設備投資に集中した方が合理的といえるのではなかろうか。
国は、こんな非合理的で、かつ不経済なことをいつまで続けるつもりなのだろうか。
今後、2011年までに地上がデジタルチューナーがタダみたいな値段になる
保障があると言うのならまだしも、
今既にテレビ離れが進行している現状で、
地上波デジタル化を強行すれば、
テレビ離れは決定的なものになりかねない気がするのだが…。
もっとも、総務省としては設備投資させて
景気を刺激すればそれで良しなのかもしれないが、
これでは結局誰も得しない悲しい結果しか招かないのではなかろうか…。
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