2019「勝手に映画賞」&映画反省&今札幌の映画館に起きていること

①2019「勝手に映画賞」&映画反省
 (1)映画関連の反省
  レビューを復活させるとか言っておいて、
  結局最初の10本ぐらいでストップしてしまいました。
  スマホゲーのやりすぎが原因だというのはわかってるんですが、
  スパっとやめれるほどダメダメな状況でもないので、
  だらだら続けてしまってます。
  というわけで、今年も「勝手に映画賞」はベスト&ワーストのみとなります。
 (2)2019「勝手に映画賞」
  ベスト
   春画と日本人
  選定理由
   実に映画らしい(年齢制限をしっかりかけられる)内容と
   日本の様々な闇を浮き彫りにしている点
  ワースト
   アド・アストラ
  選定理由
   無駄な死人多すぎ。そのくせイマイチなラスト…
 (3)映画館別鑑賞数(②にも関連してくる話)
  ・総鑑賞数=213本
  ・札幌シネマフロンティア(JR札幌駅直結)=68本(32%)
  ・ユナイテッドシネマ札幌(全国チェーン、IMAX&4DX有)=50本(24%)
  ・シアターキノ(札幌唯一の単館系)=58本(27%)
  ・札幌劇場(地場系のシネコン、5月で閉館)=35本(16%)
  ・札幌プラザ2・5(元東宝系映画館。現在貸館扱い)=2本(1%)


②今年札幌の映画館で起きたこと&来年の話
 スクリーン6枚を備えていた地場系シネコン「札幌劇場」が
 5月に閉館しました。
 ちなみに、まだ入ってたビルは残ってます(他テナントとの兼ね合い)。
 2018年も映画館別鑑賞シェアでトップだったように、
 割とニッチな映画といろいろやってくれた映画館だったんですが、
 一気にスクリーン6枚分の映画を他の3館でカバーするのは難しく、
 6月13本、7月11本、8月10本と鑑賞数自体も減少傾向。
 9月ぐらいから映画館間の多少調整がついたのか、
 鑑賞数も復活しましたが、終電逃さないと観れない映画があったりと、
 鑑賞環境は決して良化しているとは言えません。
 それでいて、シアターキノで早々に公開が決まっていた
 「ジョジョ・ラビット」が札幌シネマフロンティアでも11月ぐらいに
 公開予告を出してきたように、決して大きくないパイの奪い合いも起きております。
 まぁ、お互い私企業なわけですから、
 集客のためのコンテンツを揃えなければならないわけですし、
 観る側としても満員で入れない、
 なんてことになれば鑑賞機会を失いかねないわけですが、
 そうでなくても限られたスクリーン数の中で、
 こういった重複公開があまりにも増えすぎてしまうのは、
 それはそれで多様な映画の鑑賞機会を失うわけですから、
 痛しかゆしなわけですよ…。
 そこで、現在貸館扱いの「札幌プラザ2・5」を、
 「札幌劇場」の持ち会社が借り切って、
 現有の貸し館としてのスクリーン2枚にさらに2枚増やし4スクリーン体制で
 「札幌劇場」を復活させるという報道がなされました
 (2枚の増やし方については不明)。
 この持ち会社も経営母体が最近地場系に戻ったのを機に、
 札幌での映画館事業を再開させようということで今回の報道に至ったようです。
 1枚は道内でも屈指の大型スクリーンなので
 (封切館時代に「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」を
 このスクリーンで観た)、
 大作にも対応できるのは大きいですね。
 だた、こうなると今テナントの都合でのみ生き残ってる
 元「札幌劇場」の立つ瀬が無いというか…。
 あと、「ユナイテッドシネマ札幌」にはもうちょっと頑張ってほしかったなぁ、
 というのもありますが、集客目論見の問題もありますからねぇ。
 
 来年の映画始はまだ未定です。

この道(☆☆☆☆)

最近、結構な頻度で音楽系の映画を観ているが、今回は珍しく邦画。
『不道徳お母さん講座』という本でも触れられていた北原白秋と、
彼の詩に惚れ込んで曲を付けた山田耕筰のお話。
『不道徳〜』で白秋に関しては多少予習してたので、
前半の彼の行状は織り込み済み。
「童謡100年」を記念して作られた作品だけあって、
随所に童謡の歌詞が出てくるし、
メインはタイトル通り童謡「この道」になっている。
治安維持法や「守ろうとすればするほど壊れていく」
といったセリフに、現政権への批判めいた話が出てくるが、
基本的にはそう重苦しい話ではないので、
冬休み向けの映画と言えるだろう
(前半の白秋の放蕩ぶりは、あまり道徳的ではないが…)。
『不道徳〜』で白秋に興味を持ったのもあって観に行ったが、
与謝野家との絡みとか、より興味が深まった。
テレビドラマ向けの人物じゃないから、
小説向け(瀬戸内寂聴著の『ここ過ぎて』)の人物と言えるだろう。

ワイルド・ストーム(☆☆☆)

「B級があるからA級がある」と以前から言っていることだが、
B級映画でも惜しみなくカネを使ってくるところがハリウッド流。
CGの出来だけで言えば、
「デビルマン」や「ガッチャマン」と言った邦画なんかより相当良い。
内容的には、銀行よりもカネが集まってる政府機関から
直接カネをぶっこ抜くだけの話なのだが、
登場人物を見ると、主人公陣営にも敵役陣営にも兄弟がいる。
ココもっとフィーチャーするべきところだったんじゃないかなぁ。
それとも、脚本の時点ではそうだったのに、
「オトナの事情」で出来上がってきたのが今作なんだろうか。
要素的には悪くない
(兄弟同士の戦い、嵐が迫る中で強盗をはたらく、気象学者vs強盗団…)
と思うんだけど、「ザ・B級」にしか仕上がらなかったところが
今作がイマイチ弾けなかった原因と言えるだろう。

バグダッド・スキャンダル(☆☆☆)

結果的にサダム・フセインを排除することとなった
「イラク戦争」と前後して、
「フセインのイラク」を監視しながら人道支援しようという、
ムシのいいプロジェクトを考えた人間がいた、という話。
今作では、「一時しのぎ」と考えられていたこのプロジェクトの、
贈収賄疑惑の真相に迫る作品。
国連主導で行われたプロジェクトで、フセインも、
世界中の企業や官僚も私腹を肥やしていたという、
とんでもない話なのだが、それすらエンタテインメントにしてしまうのが、
ハリウッドの懐の深さというか…。
日本じゃ「忖度」とかがすぐに働いて、
「太陽の蓋」みたいな中途半端な作品にしかならないんだよねぇ。
とはいえ、今作とて「すごく面白い」わけではない。
まぁ、面白おかしく語るような内容でもないんだが、
かろうじてドキュメンタリーではない、という程度の出来。
大きな利権が動くところには、汚職がつきもの、という話ではある。

ホイットニー ~オールウェイズ・ラブ・ユー~(☆☆☆☆)

人生っていうのは「どれだけ生きるか」ではなく「どう生きるか」だと、

改めて思い知らされた。

一見幸せそうな家族の中で育ったホイットニー。

しかし実は、両親が仮面夫婦で、共働きで、そ

のせいで親戚や知り合いの家を転々としてて、

その中で性的虐待を受けてきたという「子供時代の闇」を内包していた。

聖歌隊を経て、親と同じショービズの世界に躍り出た彼女は、

その才能を遺憾なく発揮して「世界の歌姫」となったわけだが、

親友や父親が彼女の稼ぎを巡って暗闘。

事実上の家族経営となり、

兄弟や親戚が彼女が生み出す富にぶら下がるようになってきた。

さらに、ボビー・ブラウンとの家族生活と、

上り詰めた者が味わう孤独。

そこに忍び寄るアメリカショービズ界の闇「ドラッグ」。

エリック・クラプトンのやエイミー・ワインハウスの時も出てきたけど、

なかなかそこはクリーンにならないんだねぇ。

末期の彼女の声はある意味必聴である。

イット・カムズ・アット・ナイト(☆☆☆)

直訳すると「それは夜やって来る」となるので、

『来る』が比較対象になりうるが、

今作では冒頭で「それ」について言及(どうやら不治の病)するので、

まぁ別物と考えるべきだろう。

ただ、「それ」の恐ろしさについての言及が無いので、怖さのポイントが、

「不治の病に恐怖する人間たちの精神が病んでいく様」の方に

どうしてもフォーカスされてしまう。

そこから本筋と言うべき「不治の病の怖さ」に戻されるのだが、

具体的な対策が無い以上、「怖がってても罹るものは罹る」ので、

「疑心暗鬼の人間たちが他人とどう接していくのか」

だけの映画になってしまってる。

まぁ、それはそれで怖いんだけど、

ココまでのシチュエーションが必要とも思えないし、無駄な描写や死人も出る。

深読みすれば、

「極限の状況に慣らされて、主人公の父親のとる行動を容認している自分」に

気づくのが一番怖いのかも…。

それだけが、僕の世界(☆☆☆☆)

内容的には『海洋天堂』に近いので、

あそこまでの鮮烈さはないものの、『海洋天堂』よりも大きな話になってる

(事故で片足を失ったピアニストを立ち直らせるとか)ので、

正常進化と言ってもいいかもしれない。

コレらから観ると、『こんな夜更けにバナナかよ』なんて、

障害の性質こそ違うが、健常者から無料で労働力むしり取って

ワガママ言ってるだけに見えなくもない。

『海洋天堂』では父が死に向き合って死後自閉症の息子が

自立できるように万策尽くすし、

今作では自閉症の弟がたいした才能の持ち主で、

その手助けをする人も出てくると、フィクションならではの

やや出来過ぎな展開もあるが、

「自立のためには障害者だってカネが要る」っていう現実を直視している。

『バナナ』は、古株のボランティアの話も全然掘り下げてない

(少なくとも映画の中では)ので、実話なのに…、な出来に見えてしまう。

『バナナ』より、コッチの方が出来過ぎだが見ごたえはある。

こんな夜更けにバナナかよ(☆☆☆☆)

まずタイトルがいただけない。
「愛しき実話」なんてエクスキューズがまず蛇足。
まぁ、基本的にはいい話なんだけど、15年以上前の原作(出来事自体は四半世紀前)
今だに「いい話」だという事実がむしろ問題。
「アメリカ旅行に行きたい」なんて夢を語るシーンがあるが、
もうおととしの話になるか、奄美空港で障害者が自力でタラップを這って上がらせる、
なんて話があるぐらいだから、主人公の「命がけのわがまま」は
思うほど世の中に響いてないということだろう。
もっとも、主人公も他人の善意に依存して「自立」と称する
ワガママ三昧をはたらいてるわけだからねぇ…。
タイトルのエピソードなんて、1994年当時の状況を考えれば
「千両みかん(落語)」ほどではないにしても、健常者が言ったって
なかなかのワガママだと思うんだけどねぇ。
グッドウィルの話もそうだけど、こういうことにカネが発生しないこの国って、
本当に度し難いと思う。

2019年、映画レビュー復活させます&まとめて「勝手に映画賞」

2016年末から何となくやらなくなってた映画レビューを、
来年から復活させます。
大みそかに宣言したのは、元日から鑑賞予定があるからです。
予定としては、ダラダラ書かず、
原稿用紙1枚分(約400字)程度の容量でやって行こうと思っております。

で、ココまで放っておいた3年分の「勝手に映画賞」3年分の、
ベスト&ワーストだけでも発表しておこうかと思います。

2016年(鑑賞本数:213本)
 ベスト:日本でいちばん悪い奴ら
 ワースト:秘密 THE TOP SECRET
2017年(鑑賞本数:213本)
 ベスト:あぁ荒野
 ワースト:グレート・ウォール
2018年(鑑賞本数:212本)
 ベスト:SEARCH
  (「ボヘミアン~」とか「カメ止め」とかは、「勝手に映画賞」らしくないので…)
 ワースト:検察側の罪人

こんな感じで、また来年から、よろしくお願いいたします。

映画 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(☆☆☆)

○スター・ウォーズワールドの象徴である、ダース・ベイダー(≒フォース)と
デススターの圧倒的パワーを堪能できる
○フォースがなくても充分強いチアルートことドニー・イェン
○潔いラスト
△「フォース」の扱いが、とても宗教じみてる
×やや展開が雑
×結果、予備知識が必要

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